
前回は上棟までをお届けしました。
今回は、建物竣工までの流れをご案内いたします。
上棟後は「外装」「内装」「設備」に係る作業を同時進行で行っていきます。
ここではわかりやすくするために、それぞれの工事ごとにご紹介していきます。
1.外装工事
上棟直後は柱しかなく雨風が入るスケスケな状態ですので、まず最初に外装下地板を張っていきます。
次に、開口部に玄関ドアと窓サッシをはめこみます。
これで雨風を防げる形状にはなりましたが、まだまだ安心はできません。
下地板に雨水が浸み込まないよう、外壁回りを防水シートでしっかりと覆いつくします。
ルーフバルコニーの床面には金属防水を施し、換気扇などの内外貫通部は防水テープで隙間を塞ぎます。
この段階で住宅瑕疵担保責任保険の保証検査機構が実施する「外装下地検査」を受け、「適合」の判定が
出たらいよいよ大詰めです。
屋根材・壁装材を張り、足場を撤去し、最後に庇を設置すれば外装工事の完成です!

2.内装工事
上棟後は建物の強度を上げるために筋交いを入れて主要構造部を金物で緊結します。
その後、住宅瑕疵担保責任保険の保証検査機構が実施する「躯体検査」を受け、「適合」判定をもらいます。
同時に壁の下地となる間柱等を入れ、建物の骨組みが完成!
次に、断熱材を施工します。
モデルハウスでは「グラスウール」という断熱材を使用しました。
外壁回りの壁に断熱材をパンパンに詰め、上から石膏ボードを張っていきます。
手の届かない吹抜けの天井や壁は、屋内足場を組んで作業します。
それと同時に床のフローリングも張っていき、床が終わったら階段や諸々の木工造作を施します。
木工造作まで完了すると「木完(木工事完了)」となり、大工さんのお仕事が終了します。
ここから先は、壁紙やタイルを張る仕上工事となります。
仕上工事が終わったらクリーニングで建物内外をきれいにし、ついに竣工です!

3.設備工事
木工事と同時進行で、必要な箇所に電気配線・給排水&ガス配管を仕込んでいきます。
配線・配管がひととおり終わったら、図面と相違ないか位置や高さのチェックを行います。
この段階で不具合があれば是正し、問題なければ木工事がある程度進むまでお休みです。
フローリングや石膏ボードを張り終わる頃、設置位置の墨出しを行い、機器を設置していきます。
照明器具やコンセント&スイッチプレートは内装工事完了後に設置しますが、事前にボードに開口を入れておきます。
内装の仕上工事が完了したら、照明器具等を取り付け、すべての機器類の試運転を行い完成です!

このように、上棟後はいろいろな工事を同時に進めていくため、工程管理が重要になります。
ひとつの作業に遅れが出ると全体工程に響くため、現場監督がこまめに現場の状況を確認しています。
そして、竣工後がこちらです

建築編~後編はここまでです。
次回はいよいよ最終回、外構工事と家具・ディスプレイの設置についてご案内します。
どうぞお楽しみに♪
