「注文住宅は字を見ればわかるけど、建売住宅ってどういう意味?」
家を買おうと思うけど、用語がわからないと悩んでいませんか?
住宅の用語は知っているようで、知らない単語に出会う人も多いはずです。
この記事では、新築の家を買おうと思っているけど、用語を知らない方向けに解説してみました。
「建売住宅」と「注文住宅」の違いに絞って紹介します。
目次
マイホームを買う時の大きな選択肢
まずは家を買う時の大きな分類を図にしてみました。
・一戸建(一軒家)
・マンション
購入する家で最初に悩むことは、一戸建てにするか、マンションにするかという二択でしょう。
次に選ぶのは、新築と中古の物件です。
・新築の一戸建て
・中古の一戸建て
・新築のマンション
・中古のマンション
この4つにわけられます。
この時点でマンションを購入することを選んだ場合、次の選択肢が少ないです。
・新築マンションを買って住む
・中古マンションを買って、そのまま住む(もしくはリフォームする)
この2つの選択肢が挙げられます。
一方で、一戸建ての住宅を買う場合、選択肢が3つに増えます。
・新築の「建売住宅」の一戸建てを買って住む
・新築の「注文住宅」の一戸建てを買って住む
・中古の一戸建てを買って、そのまま住む(もしくはリフォームする)
「注文住宅」や「建売住宅」という言葉は、新築の一戸建ての家の建て方の違いなんですね。
衣服にたとえれば、注文住宅はオーダーメイドでドレスやスーツを作るのに似ています。
一方で、建売住宅は既製品の服をユニクロや無印良品で購入するのと同じです。
(建売住宅の中にも完成物件と建築条件付き未完成がありますが、今回は建売住宅=完成物件と考えてください)
建売住宅と注文住宅の違いとメリット・デメリット
では「建売住宅」と「注文住宅」の違いと、メリット・デメリットはどんな違いでしょうか?
それぞれの説明とメリット・デメリットを出してみました
建売住宅とは何か?
建売住宅とは、すでに完成された一軒家を購入することです。
建売住宅はさらに細かく3つに分けられます。一般の建売住宅、建築条件つき住宅、借地権つき住宅の3つです。
3つの違いは別の記事で紹介します。
今回は一般的な建売住宅に絞って、メリットとデメリットを比べてみました。
建売住宅のメリット
建売住宅のメリットは、完成品の家を見られることです。
ユニクロなどのアパレルに行けば、服を直接見て試着できます。
建売住宅も試着がわりに住むことはできませんが、実際に見ることが可能です。
メジャーなどを持っていけば、自分の家具を置く予定の場所のサイズを測り、イメージすることもできます。
建てる前に打ち合わせなどをする必要もありません。
買うときの建売住宅の値段は、土地と建物の金額がセットです(逆に注文住宅を建てる場合は、土地探しをしなくてはいけません)
建売住宅の中に自分の住みたい家があれば、わざわざ注文住宅を建てる必要はない。
そんな持論のある建築アドバイザーもいます。
時間とお金というコストをかけたくない人にはぴったりです。
・購入したらすぐに住むことができる
・打ち合わせなどの時間と手間をかけずに、一戸建てに住める
(注文住宅は打ち合わせや決めることが多く、決断疲れしてしまう)
・家の仕様や間取りがオーソドックス(普通)
・初期費用を抑えられる
(家の性能やメンテナンス性は注文住宅より劣る)
・土地と住宅の総額で販売されるため、価格がわかりやすい
・土地探しの手間が省ける
・地域の住宅+土地価格より安く設定されている
建売住宅のデメリット
建売住宅のデメリットは、デザイン性、家の性能、品質が注文住宅に比べて劣ることです。
人間の身体の形や好みは、それぞれ違います。
「自分の腕は日本人の平均よりも長いから、既製品のシャツはもう少し長めに作ってほしい」
そう思っていても、既製品の服を売るユニクロなどには売っていません。
建売住宅も同じです。
家の間取りや性能、デザインがオーソドックスに作られており、後から変更することはできません。
購入するときにはすでに完成しているので直しがきかず、住んでみたら欠陥住宅の可能性もあります。
自分の暮らしにこだわりのある人は、注文住宅のほうがオススメです。
・外観や内装で自分の好みと完全に一致するものを見つけるのが難しい
(サーフボードを並べてしまえるガレージなどは、建売住宅にはほぼありません)
・家の間取りや性能、建築方法や素材を変更できない
・性能•デザイン•品質は注文住宅に劣ることが多い
・すでに完成済みなので、家を建ててる最中のチェックができず、欠陥住宅の恐れがある
・すでに完成済みなので、自分にとって必要な設備を事前に組み込めない
・狭くて小さい敷地に立っていることが多く、土地の価値はやや低い
・自分たちの建物構造等へのこだわりを建てる家に盛り込むことができない
注文住宅とは何か?
注文住宅はハウスメーカーや工務店、建築家と打ち合わせしながら、お客さんの注文に沿って家をつくり上げる方法です。
注文住宅は、建売住宅に比べて時間や費用がかかります。
しかし、細かい部分まで自分たちの思い通りにすることが可能です。
ペットを買うので犬のための部屋を作りたい。湘南の海によく遊びにいくので、帰ってきてお風呂に入りやすいように玄関横にお風呂を設置したい。
建売住宅では通すことが難しい要望も、注文住宅なら自分たちの思い通りの家を作ることが可能です。
服を買うときにオーダーメイドで注文して、ドレスやスーツを作ってもらうイメージでしょうか。
注文住宅のメリット
注文住宅のメリットは、細かい部分までこだわることができる点です。
雑誌で見たあこがれのカリフォルニア住宅のデザインにしたい。サーフィンのボードを立てかけられるガレージを持ちたい。
2階にリビングを作ったり、プライベートバルコニーがほしい。
湘南に住みたい人は、理想の暮らしのイメージがある人が多いです。
注文住宅なら、そんな細かい注文も叶えられます。
また建築方法や断熱材ひとつから検討できるので、住宅の機能でも高耐震、高断熱、高気密にこだわることも可能です。
湘南乃工務店では耐震等級3(1〜3まであり、3が最高です)の戸建を建てており、警察署や消防署などの防災拠点並みの耐震性の高い家を建てることができます。
「湘南エリアで大きな地震にあったけど、耐震等級3の注文住宅を建ててもらったため、他の家よりも揺れを小さく感じて安心した」
お客様からこんな感想をいただいたこともありますが、こんな高性能の家づくりができるのも注文住宅ならではの魅力です。
またどこに依頼するかにもよりますが、建売住宅と同じ値段でもっと高性能・高デザインの注文住宅も建てられます。
両親から相続した土地がある。両親と二世帯住宅を建てたい。店舗と一体の家を建てる必要がある。自宅併用アパート、マンションを建てたい。
このような要望も注文住宅が叶えられるので、興味がある人にオススメです。
・オーダーメイドで唯一無二の家ができる
・外観や内装を自分の好みのデザインにできる
・工法や建材、必要な設備を選べる
・家族構成やライフスタイルに合わせた設計ができる
・建築中の様子を確認できる
・業者を選べる
・設計士や建築デザイナーと一緒にゼロから家づくりを考えていける
注文住宅のデメリット
注文住宅のデメリットは、時間と労力、お金がかかることです。
自分の理想とする家を作るなら、その分だけ決めることが多くなることを意味します。
土地、家を建ててくれる業者、建築工法、家の間取りなど、決めることは無数にあります。
家の知識も自分で勉強しておいたほうが、失敗しない注文住宅を手に入れられるでしょう。
個性的なデザインの家を建てると、もし売るときに買い手に買い手の幅が狭まるのも注意点です。
逆にいえば、サーフィンを楽しむ工夫を施した注文住宅を売りに出した場合、サーフィンが好きな買い手から高く購入してもらえます。
建売住宅が広くて浅い(買ってくれる人も多いけど、買ってもらえる値段もそこそこ)なら、注文住宅は狭く深い(買ってくれる人は少ないけど、買ってもらえる値段も高い)と言えるでしょう。
・打ち合わせや決めることに時間と労力がかかる(決断疲れが起きやすい)
・決めることが多くて疲れ、夫婦間でケンカが起こることもある
・土地探しからする必要がある
・施工が始まるまで費用が確定しない
・建物が建つまで、日当たりや風通しを確認できない
・自分のイメージする注文住宅を作るためににはそれなりの知識が求められる
・契約から引き渡しまで時間がかかる
・注文住宅は買ってくれる人が少ない(だけど、買い手が見つかった時の値段も高い)
最後に
建売住宅と注文住宅、一戸建てを建てるなら、どちらがいいのか?
単純にここでは言い切れません。
ただ、家を建てる専門家が口を揃えていうヒントは、「自分たちの理想の暮らしが何かを考えること」です。
湘南といっても広いです。藤沢駅や辻堂などの駅から近く、通勤やショッピングの利便性を考えるなら、土地の購入をしなくていい建売住宅がいいでしょう。
建売住宅と注文住宅は何が違う?湘南で新築の一戸建てを買う時に知っておきたいこと
ガレージを作ってサーフ用のボードを立てかけたり、広い庭で海風にあたりながらバーベキューを楽しむのもいいと思います。
家を買うのは、人生で一番高い買い物です。不安になるかもしれませんが、理想の暮らしを実現する夢を叶える体験でもあります。
まずは湘南での自分たちの理想の暮らしを考えて、一戸建てがほしければ、建売住宅と注文住宅をどちらにするかを決めてみてください。