もしマイホームを湘南エリアで購入したら、資産価値はどれくらい上がるの?それとも下がるの?
マイホームを購入したら、売るつもりはなくても、できれば資産価値が上がったほうがいいですよね。
湘南エリア(藤沢、鎌倉、逗子、茅ヶ崎)の事情はどうなのでしょうか?
不動産はその時々の土地の立地や建物、時代によっても評価が変わってくるので、一概に湘南で購入したら上がりやすい、下がりやすいとは言えません。
ただ、資産価値が上がりやすい土地や建物や、その逆をいく傾向のある土地もあります。
現在の湘南の事情とも合わせて、マイホームを建てる時の地域に沿った土地の資産価値の話を紹介します。
目次
湘南エリア(藤沢、鎌倉、逗子、茅ヶ崎)で土地の資産価値が上がりやすい条件とは
まずは土地から見ていきましょう。湘南エリアで土地の資産価値が上がりやすい傾向は、主にこのような条件です。
- 人口が増えていく人気のエリア(藤沢市、茅ヶ崎市は人口増加傾向)
- 最寄りの駅に近い(徒歩10分以内が人気。徒歩20分以内くらいまで評価される範囲)
- 商業施設が近い(近くにスーパー、コンビニ、ショッピングモール、ディスカウントストアなどがある)
- 住環境が充実している(街並みがいい、学校や公園に近いなど)
- 立地が良い(高台などの自然災害に強い土地や湘南だと海が近い)
一つ一つ紹介していきます。
人口が増えていく人気のエリア(藤沢市、茅ヶ崎市)
現在の日本では少子高齢化が進んでいて、2008年をピークに人口減少が始まっています。
なので、どの市町村でも基本的に人口が減少しているところが多いです。
しかし、藤沢市や茅ヶ崎市は人気で、2022年現在も人口増加が続いています。
茅ヶ崎市は2010年度の国勢調査では23万5081人、2015年度は23万9,348人、2020年度は24万2,389 人と増え続けているのが特徴です。
藤沢市はさらに人気で、2010年度の国勢調査では41万0181人、2015年度は42万0,226人、2020年度は44万0,0244 人(速報値)と増え続けています。
藤沢市や茅ヶ崎市は死亡率が出生率を上回っているのですが、30代の転入者が人口増加の要因です。
これも湘南という地域が人気で、全国に知られている地域ブランドだからと言えるでしょう。
湘南にあこがれてマイホームを購入したい人は多く、2022年の現時点でも土地の資産価値が上がっているところが多いです。
一方で、鎌倉市の人口は横ばい、逗子市は人口減少しています。
しかし、海沿いのエリアは人気です。場所を選べば、鎌倉市や逗子市でも土地の資産価値は下がりにくいと言えます。
最寄りの駅に近い(目安は10分)

最寄駅の近さも土地の資産価値につながります。戸建ての場合、駅近の目安の時間は10分以内です。
人によって徒歩の距離は変わってくるので、不動産広告では「徒歩1分=80メートル」と全国統一できっちりと定められています。
つまり戸建ての場合、駅から800メートル以内の土地であれば、土地の資産価値が評価されやすいです。
ただターミナル駅の藤沢駅などは、徒歩10分の好立地の土地はほとんど売りに出てきません。この場合、少し離れた距離(徒歩20分以内など)の土地でも評価されてきます。
徒歩5分の距離になるともっと評価が高まりますが、この好立地ではマンションの場合がほとんどです。
家から商業施設が近い

藤沢市内は商業施設がたくさんあるのも、不動産の資産価値で評価されているポイントです。
スーパー、コンビニ、ショッピングモール、ディスカウントストアがあれば、それだけ生活するのに便利だと言えます。
大型ショッピングモールのあるテラスモール湘南や湘南モールフィルのある藤沢市の辻堂エリア。
イオンスタイル湘南茅ヶ崎などのある茅ヶ崎市の茅ヶ崎駅の北口エリアも人気で、資産価値が落ちにくい土地です。
鎌倉や逗子には大型ショッピングモールがないので、そこは少し残念かもしれません。
もし鎌倉や逗子で家を建てるなら、スーパーやコンビニに近いところを選ぶと資産価値が維持されやすくなります。
住環境が充実している
住環境が充実していることも資産価値に影響を及ぼします。
例えば街並みがいいなどは高評価です。湘南で言うと鎌倉駅から鶴岡八幡宮までの雪ノ下エリアは古くからの歴史ある街並みがあり、高級住宅街として知られています。
他にも文教地区というエリアがあり、とくにマイホームを建てたい30代の方にオススメしたいのはこちらです。
文教地区(ぶんきょうちく)とは、教育施設が多く集まっている地区の呼称。
主に不動産広告では、学校・図書館・博物館などの施設が集まっている地域を指す。 日本ではこの他、都市計画法第9条第13項に規定する特別用途地区で定義され、地方公共団体の文教地区建築条例により指定された地域には、建築用途制限がある
このエリアでは、環境の悪化をもたらすパチンコ店やバー、映画館、劇場、ホテル、モーテル(ラブホテル)などの施設をつくることが禁じられています。
逆に子育てに良い学校や図書館などが計画的にあるため、文教地区は子育てする世代に人気のエリアです。
湘南でいう代表的な文教地区は藤沢市でしょう。慶應大学の湘南藤沢キャンパスや日本大学生物資源科学部、多摩大学グローバルスタディーズ学部があり、藤沢市も教育に力を入れています。
また、藤沢市辻堂エリアは湘南C-X(シークロス)という計画の下に再開発されたエリアです。
2002年に辻堂駅北口に面する大規模工場の撤退により、20haを超える土地がまちづくりの拠点として計画されました。
ショッピングモール(テラスモール湘南など)や病院(湘南藤沢徳洲会病院)、教育関係が入るテナント(インターナショナル幼稚舎 Nobile Kidsや公文式などの入るココテラス湘南など)が再開発で誘致されています。
このような経緯もあり、湘南の藤沢市の人気は子育て世代の夫婦により高まりました。土地の資産価値は今も上昇中です。
立地が良い(高台のエリアや海に近い)
立地がいいことも資産価値にいい影響を及ぼします。
マイホームを建てる土地で一番重要なのは、住む人たちの安全です。
地盤の硬さはもちろんのこと、湘南エリアだと地震による津波の恐れがあります。そのために海側の高台の地域は資産価値が高いです。
川も台風や大雨があると増水の恐れがあります。藤沢市と鎌倉市を通っている境川や平塚市と茅ヶ崎市を通っている相模川の周辺などは、避けたほうが土地の資産価値は高いです。
しかし、安全面では海を避けたほうがいいと言いましたが、湘南の魅力は海です。
ふだんの災害のない日常では、海岸線沿いのほうが景色もいいですし、海にも気軽に行くことができます。
だから湘南エリアでは、海岸線の江ノ電の鵠沼駅や由比ヶ浜駅あたりは土地の値段が高いです。
(好立地なので高すぎて、1億以上のお金がないと購入できないのがネックではあります)
そこまでは行かなくても、車で海まで行ける場所の湘南の土地は人気です。
駐車場に停めてさえしまえば、湘南の海は無料で遊べる場所。
海まで車で10分ほどのエリアは好立地なので、藤沢市や茅ヶ崎市、鎌倉市や逗子市の土地は資産価値が高いです。
まとめ 湘南でも特に藤沢市は土地の資産価値が高い
さて、湘南(藤沢市、茅ヶ崎市、鎌倉市、逗子市)の中で土地の資産価値が高くなる特徴を紹介しました。
いろいろありますが、やはり特に人気なのは藤沢市です。
藤沢市は2035年まで人口増加が見込まれ、市内にはテラスモール湘南や湘南モールフィル、イオン藤沢店など、大型のショッピングモールもあります。
文教地区なので子育てもしやすく、多くの子育て世代から人気があるのが特徴です。
とある例では、2010年に藤沢市で注文住宅を建てた人は、2022年現在においてその注文住宅の価値が2〜3割上がっています。
売るために買ったわけでないから売らないそうですが、資産価値という点でも注文住宅を湘南エリア(特に藤沢市)に建てる利点はあります。
もし湘南エリアで購入を検討されている方は、湘南乃工務店でも相談を承っております。土地探しからカリフォルニアスタイルの湘南に合った住宅の設計建築までできます。
気軽にご相談ください。