終の住処や家族とずっと生活する場所として購入するマイホーム。
しかし、せっかく建てたマイホームを手放す可能性は誰にでもあります。
子供の成長や思わぬ転勤や離婚などが起こると、売るという選択肢も充分にあり得るからです。
マイホームを建てるときは、打ち合わせの多さに、「建てるマイホームの資産価値がどれくらいあるのか?」まで気にする余裕はないかもしれません。
だけど、いざ売る時になって、「土地、建物から住宅ローンを引くと、負債になってしまうの?」という例もあるので、住まいの資産価値は高いほうがオススメです。
この記事では、まず建売住宅と注文住宅の売りやすさの違いを解説します。
目次
建売住宅と注文住宅はどちらが売りやすい?
一戸建ての住宅について見ていきましょう。
戸建ての住宅は、建売住宅と注文住宅の2種類に分類されます。
・建売住宅
土地と住宅をセットで売る戸建て住宅。すでにハウスメーカーや工務店によって作られた完成品の家を購入する。服で例えるなら、ユニクロやZARAなどで既製品の服を購入するイメージ。
・注文住宅
事前に土地を購入した上で、ハウスメーカーや工務店、建築設計事務所に依頼して建ててもらう住宅。打ち合わせで決めることが多く、完成までに時間がかかるが、自分達の好みの住宅を作りやすい。
服で例えるなら、オーダーメイドで採寸しながら、自分の好きなデザインを伝えて、服を作ってもらうイメージ。
詳しい建売住宅と注文住宅の違いは、以下のリンクの記事に詳しく載っています。併せて読んでみてください。
リンク:
建売住宅と注文住宅は、どちらが売りやすいのでしょうか?
結論から言うと、一般論で言うと建売住宅のほうが注文住宅よりも売りやすいです。
ただし、私たち湘南乃工務店が正直に言うなら、建売住宅と注文住宅の売りやすさはどちらが優れているとは言い切れません。
不動産は需要と供給で決まり、その条件は時代や情勢によって変化していきます。
たとえば、日本は2008年をピークに人口が減少していますが、藤沢市は2022年でも人口が増え続けている市町村です。藤沢市では2035年まで人口増加の予測が立てられています。
もし今の藤沢市で注文住宅を売りに出したら、住みたい人が多いので、注文住宅であっても非常に売れやすいです。
不動産の売り買いは需要と供給で決まるので、建売住宅と注文住宅でどちらが売りやすいかは、一概には申し上げられません。
藤沢市は今後も人口が増え続けることが予想されますので、需要(買いたい人)に対して供給(売りたい人)が追いつかない可能性もあります。
以下で建売住宅、注文住宅それぞれの特徴を紹介します。
建売住宅は以下の特徴を持っています。
・ハウスメーカーが売却も考えて、売りやすい戸建てを設計している
・完成品の家を買ってもらうため、無難でやや面白みの欠けた住宅を作っているが、そのおかげで売却時も別の人の買い手がつきやすい
建売住宅は完成品の家を売るために、無難な作りになりがちです。
開発分譲地(いわゆる分譲地)で似たような一軒家がずらっと並んでいるのを見たことはないでしょうか?分譲地ではディベロッパーが一斉に建売住宅を開発するため、隣の物件と似たような作りになりがちです。
住む側にとっては隣にも同じような住宅が並ぶので、いざ住んだときは面白くないかもしれません。
しかし無難な家作りは、新築購入時に大勢の人から購入してもらいやすい利点があります。
家を手放すときになっても、無難な家なら新しい買い手もつきやすいです。建売住宅のほうが売りやすいメリットはここにあると言えるでしょう。
注文住宅を作ってしまうと、売却時に買い手がつきにくいのか?
建売住宅のほうが無難な作りなので、売る時を買い手がつきやすいと話しました。
では、注文住宅を作ってしまうと、売れなくなってしまうのでしょうか?
結論を言うと、中古で買いたい希望者は減るかもしれませんが、欲しい人が見つかればいい値段で購入してもらいやすいです。
一般的な話をすると、新築で注文住宅をつくって手放そうとすると購入時よりも安くなる可能性はあります。
しかし、湘南(鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、逗子市)は土地という面でも人気があります。
こだわった物件であっても、住みたい人が多い湘南では地価も上がっており、資産価値は高いです。
湘南で購入した注文住宅を売ったとしても、逆に売却益が出る可能性もあります。
一般的に注文住宅を売る時にマイナスポイントとなる点も、湘南エリアならプラスに転じる可能性があるのです。
・こだわりのデザインや設計の注文住宅を建てる
・思い入れで選んだ土地の値段が将来的に変わる
他にもいろいろとありますが、一つずつ見てみましょう。
こだわりのデザインや設計があると買い手がつくのか?
家を建てる時の最大の魅力は、自分たちの住みたい土地を探し、自分たちの建てたい家を建てることです。
たとえば湘南で家を建てるときは、以下のような注文住宅を建てられる方がいます。
・サーフボードをかけられるガレージがある
・海で遊んだ後にすぐシャワーを浴びられるように浴室に勝手口がついている
・趣味の部屋(防音室など)がある
・外観や内装のデザインのこだわりが強く、湘南の海エリアに合ったスタイルの家を建てる
・床の部材を無垢材でこだわっている
・2階にリビングを設けて、照明を省いた勾配天井と大きな明り取り窓を取り入れている。
一般的にいえば、注文住宅のこだわりがあればあるほど、欲しい買い手は少なくなります。
住宅も需要と供給のバランスで成り立っているので、建てた注文住宅に個性が出るほど、買い手が少なくなるのは覚悟しなくてはなりません。
しかし、多くの人に欲しいと思われなくても、気に入った人が見つかれば、いい値段で購入してもらうことも可能です。
サーフィンを楽しめる趣味の部屋があったり、2階のリビングから太陽光を入れる大きな窓がある部屋も、欲しい人が見つかれば売れる可能性が充分にあります。
湘南という土地柄だったらサーフィンしたい人も多いですし、太陽光を取り入れた2階のリビングで家族団欒をしたい人もいるでしょう。
売りやすい注文住宅を建てる時は、作り手の思い入れや個性を抑えたほうが売りやすいのは間違いありません。
しかし、湘南に住みたくてこだわった注文住宅であれば、同じようなポイントで探している買い手が現れる可能性はあります。
思い入れで選んだ土地の値段が将来的に変わる
2つ目は思い入れで選んだ土地の値段が将来的に変わることです。
戸建ては売却時に上物と呼ばれる建物の価値と土地の価値で判断されます。
売却時の建物築年数にもよりますが、建物の価値が低くなり、土地だけの価値で売却する可能性もあります。
土地の資産価値は、どのように計算されるのでしょうか?
一般的にいい条件の土地は以下の通りです。
・人口が増えていく人気のエリアである
・最寄りの駅に近い(徒歩10分以内だとなお良し。徒歩20分以内くらいまで評価される範囲)
・土地が広い(坪数が多いので高く売れる。ただし広い家は住みにくいので、買い手はつきにくい)
・商業施設が近い(近くにスーパー、ショッピングモール、ディスカウントストアなどがある)
・住環境が充実している(街並みがいい、学校や公園に近いなど)
・立地が良い(高台などの自然災害に強い土地)
・接道条件が良い(幅員4m以上の道路に2m以上接しなければならない建築基準法の条件に有利な土地)
このような条件の土地であれば、土地の資産価値が高いので、売却時にも有利です。
湘南(藤沢市、茅ヶ崎市、鎌倉市、逗子市)でいうと、土地の価値は今も年々上がっています。
湘南という人気ブランド地域ですし、いい例として藤沢市の人口も増え続けています。
2021年6月25日に総務省統計局から、令和2年国勢調査の速報値が発表され、本市の推計人口を算出したところ、7月1日現在で、44万244人となりました。
人口44万人は、2017年に行った将来人口推計では2025年ごろ到達する見込みでありましたので、4年ほど早く到達することができ、これまでの市政運営が評価いただけたものと捉えています。
実際にある例では、2010年に湘南の藤沢市で注文住宅を購入した方は、2022年現在で購入した自宅の土地の価値が2〜3割上がっています。
高値で売れる土地の条件は様々ありますが、湘南という地域に絞って話すと、ここで注文住宅を建てると資産価値が高いです。
何かあって売却する時も、他のエリアに比べると安心材料は多いと言えます。
最後に 湘南エリアで注文住宅を建てるのは資産性が高い
この記事では建売住宅と注文住宅、どちらが売りやすいかを紹介してきました。
まとめると、建売住宅と注文住宅なら一般的に建売住宅のほうが売りやすいです。
しかし、注文住宅も湘南というエリアなら自分たちのこだわった注文住宅も買い手が見つかる可能性もあります。欲しい人にもいい値段で売れる可能性があるのです。
土地という面でも、湘南は人口が増え続けており、特に藤沢市では2030年まで人口増加が見込まれています。
人気のエリアは購入時の土地の値段も下がりにくく、そういった点でも湘南エリアに注文住宅を建てるメリットはあると言えるでしょう。
湘南乃工務店では、湘南・横浜エリア(藤沢市、茅ヶ崎市、鎌倉市、逗子市、横浜市南部)での注文住宅の注文を承っています。
家を建てたい方は下記のお問い合わせフォームより相談ください。